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[Premiere Pro] モーションの項目からクリップのスケールや位置、回転を変更する方法とは?

Premiere Proを含む多くの映像編集アプリではクリップのスケールや回転、位置、不透明度などを変更できるパラメータが用意されており、クリップを自由自在に調整することができます。

Adobe Premiere Proでクリップの調整を行うにはエフェクトコントロールパネルから操作できます。調整を行うクリップをシーケンス上で選択またはダブルクリックし、エフェクトコントロールパネルを開きます。

エフェクトコントロールパネルではその名の通り、クリップに追加されたエフェクトや今回紹介するスケールや位置などのパラメータなどが表示されています。

上の例ではLumetriカラーが追加されているので、「Lumetriカラー」のエフェクトが表示されていますが、デフォルトでは「モーション」、「不透明度」、「タイムリマップ」が表示されています。

モーション

モーションでは「位置」、「スケール」、「回転」、「アンカーポイント」、「アンチフリッカー」のパラメータが用意されており、パラメータの数値を変更することで調整ができるほか、いずれかのパラメータ名を選択するとプログラムモニターで直接調整できます。

位置

位置」ではクリップの位置を調整できます。パラメータの横にある2つの数値はXY軸の位置となり、数値を直接入力または左右にドラッグすることで変更できます。

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スケール

スケール」はクリップの縮小・拡大を操作できます。デフォルトは「100%」となっており、「25」に変更すると25%小さくなります。

なお、デフォルトでは縦と横のアスペクト比が維持されていますが、縦と横を個別に調整したい場合は「縦横比を固定」のチェックを外すと「スケール(幅)」が利用できるようになります。

また、スケールの横にある三角アイコンをクリックすると、スライダーで調整することも可能です。

回転

回転」の項目でクリップを回転できます。「45°」にすると時計回り、「-45°」にすると反時計回りで回転できます。三角アイコンをクリックしてコントローラーから調整することも可能です。

アンカーポイント

「アンカーポイント」は回転やスケール、位置を起点(軸)とするポイントです。デフォルトではクリップの上下左右の中央に配置してありますが、アンカーポイントのXY軸の数値を変更することで、好きな位置にアンカーポイントを配置できます。

上の画像ではアンカーポイントをクリップの左下に配置することで、回転の効果を変えることが出来ました。

アンチフリッカー

蛍光灯の下などで撮影されたクリップのちらつきを軽減するパラメータです。屋外で撮影されたクリップの場合は基本的に「0」のままで問題ありませんが、ちらつきがきになる場合は、パラメータを操作すると良いでしょう。

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不透明度

不透明度」ではクリップの不透明度を変更できます。キーフレームを追加してクロスディゾルブのトランジションを追加したり、「描画モード」からクリップの合成モードを変更できます。

マスクも用意されているので、背景など一部のクリップを切り取ったり、被写体を複製するなどにも便利なので、活用してみると良いでしょう。

タイムリマップ

クリップに速度の変更を行う場合に利用できる項目です。タイムリマップのグラフも用意されているので、この画面から細かく速度を調整できます。

クリップの速度の変更については「フッテージなどの映像素材の速度を変えたり、逆再生する方法」を、タイムリマップについては「タイムリマッピングを使用してクリップの速度に緩急をつけてみよう!」で詳しく紹介しているので、合わせて読んでみると良いでしょう。

パラメータのリセット

調整した各パラメータをリセットする場合は、一番右に表示されてある「パラメータをリセット」のアイコンをクリックすると初期値に戻ります。

アニメーションを加える

エフェクトコントロールパネルではモーションと不透明度、各エフェクトのパラメータにキーフレームを加えることが出来ます。

位置のA地点からB地点のようにキーフレームを追加することでアニメーションにすることが出来るので、クリップやテキストなどを動かす際に役立ちます。Premiere Proにおけるキーフレームについては「キーフレームをいじって、簡単なアニメーションを作ってみよう!」からチェックしてみてください。

このエフェクトコントロールパネルでの操作はエフェクトの調整のほか、今回紹介したようなクリップの調整、アニメーションの追加などで良く利用するパネルになると思うので、一通り操作をマスターしてから合成やアニメーションを作成してみると良いでしょう!

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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