ロイヤリティーフリーBGMのサイトはどれを選ぶべき?用途別のおすすめサービスをご紹介
企業の紹介動画などの商用案件や短編映画、YouTubeといった映像コンテンツを制作するにあたって、目の前に立ちはだかる問題の一つが「作品の中に使用する音楽(BGM)」です。
有名アーティストや皆が聴いたことのある音楽を使用したいところではあるものの、この場合は著作権が絡まり実際に使用するには多額な著作権を支払う必要があるので、出来れば避けるべきです。
そこで役に立つのがロイヤリティーフリーの素材なのですが、ロイヤリティーフリーについては日本や海外のサービスも含めとにかく色んなサイトがあるので、どれを選ぶべきか迷うところです。
今回の記事では自分の映像コンテンツにBGMを追加する際にプロジェクトの目的に応じた、おすすめのロイヤリティーフリー音楽サービスを紹介します。
紹介動画といった商用の単発案件
企業向けの紹介動画やサービス、商品などのコマーシャルといった商用案件で納品するプロジェクトが一つだけの単発案件の場合は、単品で購入するのがベストです。
単品でBGMを購入する場合は使用するサービスによって値段は異なり、1曲150円〜5,000円程度で購入できるので予算に合わせて曲を選択できるほか、ライセンスも個別に用意されており管理が楽です。
こちらに当てはまるロイヤリティーフリーBGMサイトは海外のものであればAudioJungle、日本のものであればAudiostockが筆者的におすすめです。
AudioJungleは英語のサイトであるため使いづらく感じるものの、毎月のように商用利用可能な無料BGMを配信していたり、無料ではなくてもハイクオリティの音楽が1ドルや5ドルなどの低価格で提供していることもあるので、制作費を抑えたい方に嬉しいです。
Audiostockの場合は日本語で利用できるので、英語が苦手な方やライセンスをしっかり確認したい方にはおすすめです。
少し値は張りますがよりクオリティの高い音楽を探しているのであれば、ストックフォトを販売している所で有名なShutterstockが提供するPremium Beatというサービスもおすすめです。
単品購入でおすすめなサイト:
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月3本以上の商用または個人案件
月に3本以上の定期的な商用案件やYouTube向けに何本も更新している方は断然サブスクリプション(定額制)がおすすめです。使用するサービスによりますが、商用案件で利用できるプランと個人のSNSのみで使用できるプランが用意されており、必要に応じて選べるというのも嬉しいところ。
Artlistは英語のサイトではありますが、サブスクリプションのロイヤリティーフリーサイトの中では一番使いやすいと感じているサービスです。ダウンロード回数が無制限で一つのライセンスに包括されておりとても楽なほか、YouTubeなどにアップロードした際にContent IDにも引っかかることもあまりないので、おすすめしたいポイントの一つです。
BGMの他にモーショングラフィックスのテンプレートやイラスト、ストックフォトなど幅広いロイヤリティーフリー素材を使用したい場合はEnvato Elementsもおすすめ。こちらは様々メディアを利用できる反面、ライセンスは個別に設定するため同じ素材を使用する場合は都度ライセンスを紐付ける必要があります。
サブスクリプションで提供しているサイトの多くは30日間のトライアルが用意されていることもあり、期間中でも案件に使用可能だったりするので、ひとまずお試しで使ってみて音楽のテイストが合ったものを選ぶと良いでしょう。
サブスクリプションでおすすめなサイト:
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費用をかけずにBGMを使用する
ロイヤリティーフリーBGMのサイトによっては比較的安価で利用できるものはあるものの、場合によっては費用をかけずにBGMを使用したい場合があるかもしれません。
商用案件ではトラブルを避けるため推奨しませんが、自分のYouTubeコンテンツなど作品をクレジット表記できるものであれば、Creative CommonsライセンスのBGMを使用するのも一つの手です。
このクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供されているFree Music ArchiveやAudionautixのBGMは作者のライセンス表記を行うことで、案件に組み込むことができます。ただ、サイトによって利用規約やライセンスが異なる場合があるので、利用する前に予め確認しておくことをおすすめします。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで利用できるサイト:
筆者はこれまでに様々なロイヤリティーフリーサイトを使用してきましたが、個人的には単発案件の場合はAudioJungleでピッタリの音楽が見つからない場合はPremium Beats、長期契約で案件がある場合はArtlistを使用しています。
各サイトによって音楽のテイストやライセンス、価格も違うのでトライアル(試用期間)で使ってみたり、サンプルをダウンロードしてプロジェクトに入れて確認した後で購入するなどしてみると良いでしょう。
著作権フリーやロイヤリティーフリー、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについてもっと詳しく知りたいという方は「著作権フリー、ロイヤリティーフリーってなんだ?基本的な考え方とプロジェクトに使用する際の注意点」で紹介しているので、気になる方は合わせて読んでみてください。
(MIKIO)
Additional Photos: Tadas Mikuckis, Jonathan Velasquez, NordWood Themes