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初めて映像制作をする方に覚えておきたい3つの分野ってなんだろう?

これからは動画の時代」と言われているほど、インターネットやスマートフォンの普及によって、テレビや映画以外でも個人レベルでクリエイティブな映像を作れる様になりました。

InstagramやYouTubeといったSNS向けのものから映画、コマーシャル、ブライダルビデオまで、映像の範囲はかなり広いですが、そんな映像制作の世界に入ってみたい!と思う方もいると思います。

しかし、映像制作は様々な要素があるため全てを覚えるにはかなりの時間とお金、そして経験が必要になります。また、同じ映像制作といっても業界や技術が多岐にわたるため、全て学ぶのは難しいものです。

どこから始めれば良いのだろう?」と思ってしまいますが、経験値0の状態から学ぶ方は、先に自分に合いそうな映像制作の分野を事前に決めておくというのも一つ良い方法かもしれません。

自分に合いそうな分野を予め決めて、それを中心に学んでいくことでスキルアップする可能性もあるためです。

もちろん、映像制作の全てを学ぶ事には越したことはありませんが、「自分の得意分野」を見つけるチャンスでもあるので、先にこちらの記事を読んでおくことをオススメします。

映像制作の3つの分野

映像制作は業界や国などによって技術や使用する機材など様々です。学ぶことも多いので、全てを一度に理解するというのは難しいかもしれませんが、実は大きく分けて映像制作を3つの分野に分けることができます。

一つ目は撮影や編集など撮影に必要な「技術」と作品の方向性を決める「クリエイティブ」、プロジェクトの予算やスケジュールを管理する「マネジメント」があります。

映像系の専門学校にいればこれらの分野を詳しく学ぶことができるのですが、今回の記事では各分野の概要と学ぶポイントなどを紹介していきたいと思います。

技術

映像制作で欠かせない分野の一つが技術です。主に撮影や編集、モーショングラフィックス、音声など技術といっても多岐にわたり、そこから細分化されていきます。

撮影を例にしてみるとアングルやフレーム、ショットなどの撮影技術以外にも照明や撮影素材を管理するDITと細かく分けられ、同じ撮影部隊でも役割によってそれぞれ作業内容が変わってきます。

すでにスマートフォンや一眼レフなどを使って撮影したり、撮った映像を編集するのが楽しいと感じている方は、この技術の分野を極めるのが良いかもしれません。

映像技術を学ぶ最善の方法は「とにかく作る、とにかく練習する、とにかく失敗する」です。数をこなして経験を積むのが一番だと思うので、一つの作品を作ってみるなどしてみましょう。

作品を作っているときに「これ、間違ってない?」と感じてしまうかもしれませんが、次に同じミスを犯してしまった時はどう対処すれば良いのかを学習しているはずなので、問題ないと思います。

ある程度自分で学んでみて分からないことがあったら、プロの方に話を聞いてみたり、その分野に特化したスクールに通えばより技術はぐっと上がるでしょう。

クリエイティブ

面白い企画を作りたい!」、「映画を監督したい!」という強い願望がある方はクリエイティブの分野がマッチしているかもしれません。

カメラの使い方や編集ができるとよりベストですが、それを得意としない「ディレクター寄りのクリエイター」がいるのも事実なので、予算に余裕があるかつ信用できる撮影クルーがいれば技術を持っていなくても問題ないかもしれません。

クリエイティブ分野は映画やコマーシャルのディレクター、広告代理店での企画で活躍できると思いますが、作品の方向性を決める重要な立場になるので、周りに流されず自分の思考を貫き通せるカリスマ性と絶対的な自信を持つ必要があります。

裏を返せば「ネジ数本飛んでる」とも言われてしまいますが、このような方々が実際にクリエイティブな分野で活躍している事も多く、物づくりが好きであればここを目指すのも良いかもしれません。

技術と違って練習できる機材がありませんが、インスピレーションとなる映画や作品をいっぱい見て、脚本や企画を作るのがベストです。作った作品を実現するために投資家や制作会社に売り出すピッチをするのも良いと思います。

マネジメント

映像制作といっても、多くの時間や人が関わってくるとなると会社のような組織として動く必要があります。

お金の管理やスケジュール、ロケーションやクライアントなどへの打ち合わせなど、制作に必要なマネジメントはプロデューサーやプロダクションマネージャーによって行われる、プロダクションでも重要なポジションの一つです。

マネジメントは「物づくり」のクリエイティブや技術とはまた違う、「現実的に考える」分野であるため苦手な方は多いですが、ディレクターや撮影監督の無茶な要望を予算とスケジュール内で遂行できれば、あなたも有能なプロデューサーです。

物事は計画的に行かないこともあるので、トラブルが起きた時にすぐ対処できる能力も必要になってきます。自分で何かを作るのは苦手だけど、一つの目標に向かって撮影クルーを引っ張っていきたい!という方はこの分野がマッチするかもしれません。

技術やクリエイティブはいくらでも練習できますが、マネジメント部分に関しては実際のプロダクションを通して経験を積むのが理想です。友人たちと規模の小さい自主映画などを作ってみて、プロデュースするだけでも初心者には十分良い経験になると思います。

業界も一つの要素

先ほど紹介した技術、クリエイティブ、マネジメントとはまた違いますが、「最終的にどの映像業界に行くか?」というのは映像制作において重要な要素の一つです。

広告、テレビ、映画、ブライダル、イベントといった同じ映像でも様々な業界が存在しており、一つの業界でもさらに細かく枝分かれていたりします。どの業界でも基本的に撮影や編集をするという部分では共通していますが、使う機材やテクニック、ワークフローなどが変わってきます。

例えば映画だとフォーカスが甘かったりや役者のアドリブがあっても物語として機能していれば問題ありませんが、コマーシャルなどの広告だと企画に沿って制作を完璧に遂行させる必要があります。

各業界も独特な文化を形成しており、仕事量や出来ることが違うため、業界によっては好き嫌いが出ると思います。将来のことを考えるのであれば、多少辛いことあっても楽しめる業界を見つけるのがベストです。

今回の記事では映像制作における3つの分野と業界を紹介しましたが、この3つあるうちの1つを選ぶ必要はありません。もしディレクターと撮影両方できれば、それは強みになりますし、3つの分野を全てマスターできればより良いことです。

今回の記事を読んで自分に合いそうな分野を見つけることができたら、実際に作品を作ったり、小さいプロダクションに参加してみるなどして経験を積んでみてはいかがですか?

(MIKIO)

Photos: Jakob Owens(2,3), Chris Yang, Shlag,Jake Hills, Jessica Lewis

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こちらの記事はクリエイティブ・コモンズ 4.0 CC-BYライセンスの元公開されています。詳細

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。主に撮影や編集を得意としているほか、ディレクターやプロデューサーなども出来ます。

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