撮影・カメラ映像ハック

映像をより面白くする!ショットやシーンの構成ってどう決めてくの?

カメラやレンズを揃えて撮影したのは良いけれど、撮影中にしっくり来なかったり、編集している時にショットが足りない・・なんという経験ありませんか?

フレーミングショットを考えるのも大切ですが、実はシーンをしっかりと成り立たせるために、どのショットを追加していくのかなどの構成を考えなくてはいけません。

現実世界では何気ない風景であっても、ショットや編集での組み合わせによって、被写体をより重要なものにしたり、普段見ない細かい部分まで映し出す事ができるため、視聴者に様々な印象を与えることが出来るメリットがあります。

一般的に撮影するショットの構成やその数を決める場合、プリプロダクションの段階でディレクターや撮影監督が絵コンテにして確定することがほとんどですが、ロケーションや撮影の状況によっては追加ショットとしてその場で決めることもあります。

シーンの構成を考えたい!」「ショットをより良いものにしたい!」という方のために、今回の記事ではシーンをより面白いものに出来る、ショットの構成について話していこうと思います。

プリプロダクションで構成を決める

思わずあのショットもこのショットも入れてしまいがちですが、撮影時に混乱を招く可能性があるので、可能な限りプリプロダクションの段階で絵コンテにして必要なショットをまとめておくことをオススメします。

絵コンテにするメリットの一つとして、撮影前にシーンの構成がイメージできるということ。

欲しいショットが多かったとしても絵コンテを使ってショットを並び替えたり、ショットの重要性などを検証できるので、かなり役に立つと思います。

絵を書くのが苦手であれば、こちらの記事であるように文字やストックフォトを使ったり、ショットリストとしてまとめることも可能です。

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ドキュメンタリーなどの構成

映画やミュージックビデオなどであれば、プリプロダクションである程度方向性を決めることが出来るものの、インタビューなどがあるドキュメンタリーの場合だとそう簡単にいかず、撮影時に必要なショットを決めなくてはいけません。

その際はインタビューを先に撮影して、インタビューの内容に合わせた追加素材を撮影すると良いでしょう。このような追加ショットは「Bロール(B-roll)」とも呼ばれます。

下のドキュメンタリーを例にしてみると、小説について話しているインタビュー部分に沿って、Bロールが追加されています。

このBロールは編集時に必要となる素材であるため、内容に沿って演じてもらったり、風景といった映像素材をたくさん撮っておくことをオススメします。

ショットに意味を持たせる

撮影していると思わず「映える素材」をたくさん撮ってしまいがちですが、シーンとはあまり関係のない素材を入れたところで、視聴者は「何が伝えたいんだろう?」、「今の必要だった?」と感じてしまう可能性があるので、何かを撮るからにはその意味を持たせるようにしましょう。

主人公が花を見つけて、ニコッと笑う」というシーンを撮ってみることにしてみましょう。現実世界でそのアクションを起こすと下のような感じになります。

たった9秒の映像ですが、このままだとシーンとしての面白さはありません。ここで、ショットをいくつか追加していくわけなのですが、「どのような情報を伝えるのか」を考える必要があります。

筆者的には「ロケーション」、「どのような花があるのか」、「主人公の行動」や「主人公の感情」を主に伝えたいと思ったので、「公園」、「散歩している様子」、「花を見つけた時のリアクション」などクローズアップやワイドなどのショットを取り入れて細かく表現することにしました。

様々なショットとBGM、そして効果音などを追加してみた結果がこちら。

最初の動画に比べてよりストーリーが分かるようになるだけではなく、登場人物への感情移入がしやすくなっていると思います。ショットを上手く組み合わせることで、9秒だった素材が30秒程度になるなど、一瞬の出来事をより長くすることも出来ます。

表現については厳密なルールは無いため、一つの映像表現として無関係なショットを入れたりすることももちろん可能ですが、シンプルにさせることをオススメします。

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あえてショットを少なくするのも一つの手

先ほど紹介した例では色々なショットが使われていましたが、一つの物語として成り立つのであれば、一つのショットを長くして撮るショットを少なくしたり、ワンテイクで撮影するというのも面白いかもしれません。

シーンでそのショットを使うか?ということに関しては正解はないので、シーンの構成については迷ってしまうところですが、ひとまず絵コンテなどで撮りたいと思うショットを決めて、実際に撮影してみるのがベストです。

編集の時に「あのショットがあればよかった!」となれば、一つの経験になるはずなので、次の撮影に活かしてみると良いでしょう!

(MIKIO)

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こちらの記事はクリエイティブ・コモンズ 4.0 CC-BYライセンスの元公開されています。詳細

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。主に撮影や編集を得意としているほか、ディレクターやプロデューサーなども出来ます。

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