コマーシャルや映画製作で使われるカメラは一般的にシネマカメラや業務用カメラだったり、一回り小さい一眼レフやミラーレス機が使われる事が多いです。
しかしアクションカメラやスマートフォンに搭載されているカメラ性能は年々向上しており、「もしかしたら、これだけで案件を撮影できるのではないか?」と考える方もいるのではないのでしょうか。
以前、キュリオシーンではOsmo Pocketを使って映画っぽく撮るテクニックやシネマティックにするための7つのテクニックをYouTubeでご紹介してきましたが、今回のエピソードでは2020年に登場したiPhone 12 Pro Maxだけを使って、ショートフィルム(短編映画)を撮影できるか検証してみます。
基本的にiPhoneのみで撮影
iPhone 12 Pro Maxの機能を最大限に活かせるように、ショートフィルムの撮影では基本的にiPhoneのみで撮影していますが、一部機材やアプリを導入しています。
追加された機材は一脚に取り付けるマウントとNDフィルタ、そしてFiLMiC ProとNightCapというアプリです。
FiLMiC ProはiPhoneに搭載されている標準カメラアプリに比べて設定項目が多く、LOG撮影と高ビットレートでの撮影が行えるので、一部のシーンを除くほとんどのシーンでFiLMiC Proを使用しました。
自然光での環境
最初はリビングで猫とじゃれ合うシーンを撮影していきます。こちらは主に自然光を使用して撮影していきます。
15時の室内での撮影になりましたが、特に照明を入れなくとも自然光のみで十分に撮ることが出来ました。しかし、ミラーレス機と比べるとボケ味が少し弱い印象があるため、ここは好みが分かれるかもしれません。
フルサイズのミラーレス機に50mm/f.2.8で撮影した場合が上の画像。そして35mm換算で焦点距離65mmのレンズで撮影したiPhoneが下の画像になります。
ボケ味はレンズの絞りに加えてセンサーサイズによって左右されるので、イメージセンサーの小さいiPhoneは被写界深度が少し深くなります。ミラーレス機の見た目は完全に再現はできませんが、小さなデバイスにそこそこ良い映像が撮れるのはポイントが高いです。
音声の収録
本来はブームマイクまたはワイヤレスマイクを使って収録するセリフシーンですが、iPhoneでのマイク性能をチェックするため、内蔵マイクを使ってセリフとナレーションを収録しました。
夜、照明を使った撮影
主人公がアルバムを眺めるシーンでは夜行いました。先程のリビングのシーンと違って光源が限られているのでテーブルライトとLED照明を活用して撮影していきます。
ミラーレス機などと比べるとセンサーサイズが小さいためどうしてもノイズが出てしまいますが、筆者的には許容範囲なのかなと感じました。ノイズをより軽減させたいのであれば、照明をさらに追加することをオススメします。
YouTube動画では屋外での撮影や最終的に完成したショートフィルムのプレビューを紹介しています。気になる方はぜひ、動画を確認してみてください!
キュリオシーンのYouTubeチャンネルではこちらのサイトとはまた違った映像チュートリアルを配信しています。最新の動画を見逃さないためにも、ぜひチャンネル登録をしてみてください!
(MIKIO)