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[Premiere Pro] イメージセンサーに付着したゴミ(汚れ)を編集時に取り除く方法

SONY A7、6000シリーズといったミラーレス機はコンパクトでありながら高画質な映像を記録することが出来るので、仕事や趣味で使用する方も多いと思います。

またレンズ交換式ということもあって、シーンに合わせたレンズを使い分けることが出来るものの、レンズ交換時に小さいゴミがイメージセンサーが付着する事があります。

一眼レフカメラでもこのような汚れやゴミが付着する事がありますが、通常の一眼レフと違ってミラーレス機はレンズを取り外すとすぐにイメージセンサーが露出しているため、その確率が更に上がってきます。

これらを防ぐためにはブロワーやセンサークリーナーを用意しておく必要があるのですが、常に確認を取っていたとしても撮影時にゴミが付いている事に気づかず、編集時で後悔する方もいるのではないでしょか?

また撮影時にこれ位のゴミだったら気づかないだろう・・と思って大きい画面で確認してみると、かなり目立って完璧なショットが泣く泣くお蔵入りになる事も。

編集の段階でAfter Effectsなどを使用してこのセンサーのゴミを取り除く事もできますが、かなり時間がかかる作業になるのではないか?と考えてしまいますが、実はPremiere Proで簡単に修正できる方法があります。

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今回のチュートリアルで参考にした方法がMatt WhoisMatt JohnsonさんのYouTube動画。こちらの動画は英語になっていますが、筆者がこの方法で試した所かなり良い結果が出たので、キュリオシーンでは日本語にして紹介したいと思います。

まず筆者が用意したクリップはこちら

船から後ろ向きにドリーアウトしているのですが、フレーム下部の左右に黒い斑点があります。撮影した日は風が強かったという事もあり、レンズ交換した際にゴミがセンサーに付着したものだと思われます。

このままの状態で編集に使用するとかなり目立つので、早速取り除いていきましょう。

まず修正したいクリップ(フッテージ)をシーケンスに読み込み、エフェクトタブの検索画面から「ダスト&スクラッチ」を探します。フォルダーから探し出す場合は「ビデオエフェクト」内の「ノイズ&グレイン」の中に格納されています。

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この「ダスト&スクラッチ」のエフェクトをクリップにドラッグ・アンド・ドロップして、エフェクトを追加していきます。

追加すると何も変わりませんが、「半径」、「しきい値」を変更することで、水彩画のようなエフェクトにする事ができます。

ただし、エフェクトをクリップ全体に使用してもゴミを取り除く解決にはならないので、「半径」、「しきい値」をそれぞれ「0」にして、円または四角のアイコンをクリックしてマスクを作成します。

ゴミが表示されているところにマスクを追加していくのですが、極力ゴミのサイズと同じくらいに調整していきましょう。

またもう一つのゴミを取り除くために、また円または四角のアイコンを追加して「マスク(2)」を追加していきます。

マスクの境界のぼかし」を「10.0」にして、下にある「半径」を「30」にすると、ゴミが良い感じに映像と馴染むようになりました。また必要に応じて「マスクの拡張」の数値も変更すると良いでしょう。上手くいかない場合はこの3つの数値を調整していくと良いでしょう。

最終的にどうなったか、ビフォーアフターがこちら。ビフォーは黒い斑点が動きに合わせて付いてくるのに対し、アフターはいい感じに消えているのがわかると思います。

今回は上手くいったものの、使用するクリップによってはこの方法だとぼかしが入るだけで、馴染まない場合があるので注意が必要です。筆者的に今回の様に砂や空といった単色であったり、動きの少ないクリップであれば問題なく使えるような印象です。

応急処置といった感じで手軽に利用できるので、センサーに付いたゴミが目立つ場合はこちらの方法を一度試してみてはいかがですか?

チュートリアルで使用した映像素材は下記リンクよりダウンロードできるので、チュートリアルに沿って試してみたい方は、ぜひダウンロードしてみてください。

素材のダウンロード

このチュートリアルで使用した素材やプロジェクトファイルは全て下記ボタンからダウンロード可能です。個人プロジェクトはもちろんのこと、商用利用も無料なのでカスタマイズしてプロジェクトに追加してみてください。(コンテンツの使用について詳しく見る)

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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