プリプロダクション映像ハック

映像制作において企画ってどうするの?YouTubeやコマーシャル制作などでも使える企画の探し方

コマーシャルや映画制作からYouTube向けの動画コンテンツまで、同じ「映像・動画」でも様々な種類があります。

撮影や編集で使うテクニックなど共通する部分はありますが、視聴者や配信するプラットフォーム、用途が違う事によって映像の方向性が変わってきます。

ニュースを配信する「報道」、映画やバラエティ番組といった「エンターテインメント」、TVCMなどの「コマーシャル」、会社や学校などで使われる「教育動画」など数多くのカテゴリーが存在しており、それぞれのカテゴリーに合った演出や内容が作られています。

何か映像を作りたい!」と考えた時にどこから始めれば良いのか、面白いコンテンツを作るにはどうすれば良いのか?と考えたことはありませんか?

企画を作らずとも撮影は出来るが、あるとベスト

来月行く旅行を考えた時に出発当日に航空券やホテルを見つけて数日間の旅程をその場で考えるというのも良いですが、予め計画を立てておくと、安いチケットや宿泊先を見つけたり、予算を組むことが出来るので旅行する際はスムーズに行なえます。

映像制作も基本的に同じで、撮影や編集後の最終的なアウトプットをイメージするために、プロダクション前の準備である「プリプロダクション(Pre-Productions)」が行われ、この段階で絵コンテやスケジュールなどの作業を終えた後に撮影に挑んでいきます。

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映画やコマーシャルを制作する時には一般的に行われるプロセスの一つですが、YouTube動画などの小規模な映像コンテンツでも企画やその他のプリプロダクションをしっかり行うと、後々の撮影や編集がスムーズにいくのでやっておくことをオススメします。

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企画を考える

映像コンテンツの企画作りは時間のかかる部分でもあり、どのような内容にするべきか悩むことが多いです。

バラエティ寄りだったり、ドキュメンタリーだったりとコンテンツによって求めるものが変わってきますが、本格的な企画に取り掛かる前に「何を一番に伝えたいのか?」を考えておくのが良いかもしれません。

テーマまたは主題を探す

テーマまたは主題はストーリーなどのコンテンツで重要になるポイントです。「iPhoneで映像制作」のようにふわっとした主題でも良いし、主題が思い浮かばない場合は「友情」、「恋愛」など大きなテーマを考えてから主題を考えるというのでも問題ありません。

テーマは後付けでも良いし、企画段階では深く考える必要もない

物語の主軸にもなる「テーマ(Theme)」は視聴者が「こういう事を伝えたかったんだな」と認識してくれる要素であるため、物語づくりには必要な要素の一つですが、企画または物語を作る際にすぐ必要というわけではありません。

これは物語を書いていくにつれてテーマが変わる可能性もあるし、物語を一通り完成した後でテーマを決めて物語の微調整を行う事も出来るためです。

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またYouTubeやTV番組のようなコンテンツになってくると、テーマよりも「主題」のほうが重要になってくる場合があるので、コンテンツによっては深く考える必要がありません。

主題を探し、拡張させる

最終的に動画コンテンツがどうなるかわからないものの、「映像制作」のような主題が出来ている場合はそこから作れそうなコンテンツをリストアップし、拡張させるのが良いかもしれません。

拡張させることで一つの大きな主題から様々なネタが出てくると思います。一見独立したネタに見えても、コンテンツの進め方次第でそれぞれを繋ぐことが出来ると思います。

三幕構成を意識してみる

物語を面白くさせるために使われる脚本のテクニックの一つに「三幕構成」があります。これは物語を3分割にして主人公の心境や葛藤、変化などを見せることが出来ます。

60分以上の映画によく使われるテクニックですが、コンテンツによっては30秒のコマーシャルであったり、10分程度のドキュメンタリーなどに使用することも可能です。

三幕構成を意識することで物語に動きを与えるだけではなく、全体的な流れを掴むことが出来ると思うので、三幕構成が使えそうなコンテンツであれば使ってみることをオススメします。

企画作りは思考力の部分が重要になっているため、正しい手順というのは無いと思いますが、先に「主題」を見つけて、それを拡張していった後で映像で伝えたいと思うコンテンツを見つけるのがベストだと思います。

さらに、三幕構成を意識して作っていくと、面白い物語が生まれると思います。

キュリオシーンでは三幕構成ドキュメンタリーにおける企画作りプリプロダクションに必要なドキュメントなどを別の記事で詳しく紹介していますので、気になる方は合わせてチェックしてみてくださいね!

(MIKIO)

Photos: Gordon Wells, Lauren Mancke, Patrick Perkins, Jan Kahánek, Marc Kleen,KAL VISUALS, Dmitry Ratushny

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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