LumaFusionポストプロダクション・編集映像ハック

[LumaFusion] 60fpsで撮影された映像クリップをスローモーションにする方法

iPadやiPhoneなどのiOSデバイスで使用できるLumaFusionはPremiere ProやFinal Cut Proといったデスクトップアプリに匹敵する編集アプリです。

まだ機能は足りない部分はあったりするものの、クリップをスローモーションに変換できるたりするので、旅行動画やスローモションを良く使う方にはチェックしておきたい機能です。

LumaFusionは使用する解像度によりますが、1920×1080のフルHDであれば60fpsのみならず、120fps、240fpsといったハイフレームレートのクリップにも対応しているそうです。

デスクトップ版であるPremiere ProやDaVinci Resolveでのスローモーションの素材を使用する場合は基本的にクリップの変換などを行う必要があります。

しかし、LumaFusionの場合はクリップを選択して「スピード」の項目を調整するだけで簡単にスローモーションに変えられるので便利です。

プロジェクトの確認

LumaFusionで新規プロジェクトを作成する際、フレームレートの確認を行う必要があります。

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60fpsの素材をスローモーションとして使用したい場合はプロジェクトのフレームレートが23.946fpsまたは29.97fpsに設定することをオススメします。

この設定は編集中でも変更可能ですが、編集後だとイン・アウトやタイムライン上のクリップの位置ずれたりする可能性があるので、編集前に設定を変更しておきましょう。

その後は写真アプリまたは他のツールを使用して、スローモーションに変換したいクリップをLumaFusionに読み込みます。

素材を読み込んだ後はタイムラインに追加しましょう。

スピード&リバース

スローモーションに変換したいクリップをダブルタップするとクリップの詳細オプションが表示されます。

下部にはクリップのサイズや回転などを変更できる「フレーム&フィット」、音量調整などができる「オーディオ」、色補正やエフェクトを追加できる「FX」のタブが用意されていますが、左から2番目にある速度計アイコンの「スピード&リバース」を選択します。

すると下にスライダーが表示されるので、このスライダーを左右に調整し、クリップの速度を変更します。

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速度の調整は1/240xから6xが利用可能で、基本的に通常の速度である「1x」より下がスローになり、その逆が速くなります。

簡単にスローモーションにできるこの機能ですが、スピードを下げ過ぎてしまうとクリップにパラパラ感が出てしまうので注意しましょう。

プロジェクトのフレームレートに合わせた設定にしたい場合は、スライダーに表示してある縦線に設定すると良いです。

23.976fpsのタイムラインに59.97fpsのクリップをマッチさせる場合は約40%の速度になるので、「0.4x」が最適な数値になります。

速度の調整が完了したら左上にある「<」のアイコンをタップしてタイムラインに戻ることができます。

スローモーションをする際にオーディオのピッチを下げたくない場合は先ほどのオプションで「オーディオピッチを維持」にチェックを入れると良いでしょう。

また逆再生にも対応しているのでスローモーションに限らず、「リバース」にチェックを入れることでクリップを逆再生できます。

タイムラインの注意

速度調整したクリップは「40%」などと表示されるので、どのクリップが速度調整されたものかどうかを確認できます。

また、クリップの間に速度変更するクリップがある場合は速度を変更した際に後に続くクリップがずれたり、上書きされてしまう可能性があるので、注意が必要です。

事前にスローモーションにしてから編集をするか、他のクリップが配置されていないレイヤーで調整することをオススメします。

LumaFusionはデスクトップ版の編集アプリに比べると非常に簡単に出来てしまうので、スローモーションを多く活用してみたいという方は今回紹介した方法を使用してみると良いでしょう。

タイムリマップの機能は現段階では無いものの、一つのクリップの速度を自由自在に変更したい場合はトリムとこの速度の機能を上手く活用すると良いかもしれません。

こちらに関してはまた別の機会に詳しく紹介したいと思います!

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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