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映像編集ってどこから始めれば良いの?効率よく編集を進めることができる7つのコツ

映画やコマーシャル、ミュージックビデオなどといった映像プロジェクトをこれから編集スタートするにあたって、どこから始めれば良いのかわからない・・。など思う方もいる事でしょう。

膨大なフッテージ、迫りくる締切、ディレクターによる無謀な指示など、映像制作においてはエディターがプロダクションの中でも一番大変な役割を持っていると言われているものの、人によっては楽しく感じられるかもしれません。

これから初めて映像を編集をする方やこれまで何本か編集してきたけれど、もう少しスピードを上げたいという方に効率よく編集を進めることができるいくつかのコツを紹介していきたいと思います。

1. 映像素材をシーンごとに振り分ける

膨大なフッテージをプロダクションから渡されたら、その数の多さに編集する気が無くなってしまいますが、Premiere Proなどの編集アプリにインポートしたら、カットし始める前ビン(Bin)などのツールを使用してシーンごとに分けていくことをオススメします。

フォルダ分けをしておかないと編集中に使いたい素材がすぐに見つからず、その素材を探すだけで時間を費やしてしまうので、事前に素材の整理をしておくと良いでしょう。これに合わせてBGMや写真、ロゴなどがある場合は、その素材に合わせてフォルダを作成するとよりベストです。

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2. 絵コンテがある場合は、絵コンテに沿って編集していく

プロジェクトにもよりますが、コマーシャルや映画などといったものに関しては絵コンテが用意されている事がほとんどです。プロダクションチームは基本的に絵コンテに沿って撮影していくので、編集の段階でもそれに合わせてカットして行くと良いでしょう。

絵コンテに沿って、ひとまず用意されているフッテージを使って編集して、ラフカットが完了したあとで一度確認してショットの変更をしたり、フッテージを一つずつ確認しながらゆっくりと確実に仕上げていくというのも一つの方法です。

3. 映画など尺の長い作品は好きなシーンから編集していく

絵コンテに沿っていくのは良いけれど、尺の長い映画とかだとやる気が失せる・・。という方はシーンの順番を無視して、編集しやすかったり、好きなシーンを先に編集していくのも良いかもしれません。

めんどくさいシーンは後回しにしてさっさと編集をすると自然にやる気も出て、編集の効率も上がるのでオススメです。

4. BGMのテンポに沿って編集していく

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映像に入っているサウンドトラックやBGMは作品の質をぐっと上げることができる重要な要素の一つです。

映画の場合は一般的に編集を先にした後でそれに合わせて音楽が新しく作曲、収録されるのですが、作曲家がいない場合やコマーシャルなど事前に音楽が決まっている場合などだと、初期の編集段階で音楽を追加してビートやテンポに合わせてフッテージをカットしていくと、スピーディーに編集を進めることができるようになります。

このやり方は最初のうちは慣れないと思いますが、編集を進めていくうちにコツを掴めるようになると思います。また多くの編集アプリでは音源を波形表示してくれるので、盛り上がり部分に合わせて調整できるのでとても楽です。

5. テロップやエフェクトは後回しにする

先ほどと少しかぶってしまいますが、テロップやエフェクトを追加するシーンに関してはどのようにエフェクトを付け足せば良いのだろう?フッテージの時間はこれで丁度良いのだろうか?と考えてしまう事があるとは思いますが、ひとまず後乗せのエフェクトなどは今考えず、目の前にあるフッテージの編集から取り掛かると良いでしょう。

6. バックアップは定期的に行う

低スペックのパソコンであろうが、軽い素材であろうが、アプリやパソコンのクラッシュが起きる可能性はあるので、定期的なバックアップを取ることをオススメします。

プロジェクトや素材のバックアップは自動保存だけではなく、プロジェクトファイルや素材などを含んだフォルダを別の外付けHDDに保存したり、クラウドサービスを活用するなど、最悪な状況に陥っても大丈夫な環境にしておきましょう。

7. 休みは必ず入れよう

編集中にクラッシュするのはパソコンだけではなく人間の時もあります。迫りくる締切や無茶な要望などでストレスになりそうですが、徹夜はしない、編集をしない日を設けるなど、締切日と相談しながらタイムマネジメントをしていくと良いでしょう。

あまり無理しすぎてプロジェクトを進めることになると、作品に愛着を持たなくなったり、もう編集はしたくない・・なんて考えてしまう場合もあるので、適度に休憩を取っていくことをオススメします。

 

編集が好きな人、あまり得意ではない人がいますが、今回紹介したコツを使ってみるともう少しスピードが上がったり、編集が楽しく感じられるかもしれないので、ぜひ実践してみてはいかがですか?

(MIKIO)

Photos: Wahid Khene,Avel Chuklanov, Kobu Agency,Christiana Rivers,Juja Han

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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