[Premiere Pro] モーションブラーを使用したスライドショーを作ってみよう
![](https://www.curioscene.com/wp-content/uploads/2019/02/pr-motion-blur-slideshow-0-780x405.png)
キーフレームを使ってアニメーションを作ってみたのは良いけれど、あまりしっくりこないと感じる事はありませんか?
イージング(Easing)を付け足して、アニメーションの動きをより自然にするのも一つですが、モーションブラー(Motion Blur)を付け足すというのも一つやっておきたいテクニックの一つです。
モーショングラフィックスやVFXの制作を得意とするAdobe After Effectsではタイムラインとレイヤーにあるオプションをオンにするだけでモーションブラーを簡単に付け足す事が出来るのですが、残念ながらPremiere Proにはその様なオプションは用意されていません。
しかし、エフェクトにある「トランスフォーム」を使用することで、似たようなモーションブラーを追加する事が出来ます。今回はそんなPremiere Proを使用してモーションブラー付きのスライドショーを作っていきましょう。
今回作っていくプロジェクトがこちら。3枚の画像が左右、上下を走っていくシンプルなものです。
こちらのチュートリアルにある画像はUnsplashから入手したもの。同じプロジェクトで作業してみたいという方は、この記事の一番下にあるダウンロードボタンからダウンロードすると良いでしょう。
エフェクトを追加する
Premiere Proのプロジェクトウィンドウに画像を読み込んでいき、シーケンスを新規作成します。
画像は大きいと思うので、エフェクトコントロールタブの「スケール」を使ってリサイズすると良いでしょう。
シーケンスに画像を読み込んだ後でキーフレームを追加していくのですが、ここで注意していただきたいのは「エフェクトコントロールタブ」の「モーション」内にあるプロパティは今回使用しないという事。
モーションブラーが必要としない場合は「モーション」でも良いのですが、モーションブラーを使用する場合は「エフェクトタブ」から「トランスフォーム」と検索するか、「ビデオエフェクト」、「ディストーション」内にある「トランスフォーム」を選択し、画像にドラッグ・アンド・ドロップします。
エフェクトコントロールタブを確認すると「モーション」内の「位置」、「スケール」など同じになっていますが、それに加えて「歪曲」や「シャッター角度」があるのが確認できる思います。
キーフレームの追加
「モーション」で付け足すキーフレームと同じ様に「トランスフォーム」内の「位置」を使ってキーフレームを追加していきます。ストップウォッチアイコンをクリックして、まずは現在の位置のキーフレームを追加。
そしてキーフレームを数フレーム右に動かします。
タイムインディケーターを0秒に移し、今度は位置のXまたはY軸の数値を変更して、フレーム外から来るように調整します。
モーションブラーの追加
現在の状態ではモーションブラーが付け足されていないので、「コンポジションのシャッター角度を使用」にチェックが入っている事を確認して、その下の「シャッター角度」を「180」に変更します。
すると画像に少しブラーが掛かるようになりました。「180」にしているのは映画などで使用されるシャッタースピードにしているためですが、数値を下げるとブラーが少なくなり、上げるとより多くなります。
残りのキーフレームを追加し、イージング
キーフレームに戻って、画像が入った後でしばらく停止した後、反対側にフレームアウトするアニメーションを作っていきます。2番目のキーフレームをコピーし、数フレーム動かした後でペースト。
そしてタイムインディケーターを数フレーム動かして、XまたはY軸の数値を変更し、フレーム外に画像が行くようにします。
1つ目のキーフレームを選択して右クリック、「時間補間法」から「イーズアウト」を選択して、イージングを追加。
同じ様に3番目のキーフレームには「イーズイン」、そして2、4番目には「イーズアウト」を選択します。
位置のすぐ横にある三角アイコンをクリックして、グラフエディタを表示させます。好みに形を変更すると良いでしょう。
他の画像にも適用する
残りの画像にも上記と同じ方法で、「トランスフォーム」のエフェクトを追加した後で、位置のキーフレームを加え、「シャッター角度」の変更を行います。
筆者のように最初の画像と共に2つ目の画像を動かすには、それぞれのキーフレームを同じタイミングに合わせる事で出来るようになります。
After Effectsと違って、複数のレイヤーのキーフレームを確認する事が出来ないので少々面倒ですが、微調整を行いながらキーフレームを設定しておくと良いでしょう。
キュリオシーンではこれまでにPremiere Proを使用したモーショングラフィックスをいくつか用意してきました。しかし、モーションブラーを使用したものはあまりないので、別の記事でAfter Effectsのようなモーショングラフィックスを作るチュートリアルを紹介していきたいと思います!
素材のダウンロード
このチュートリアルで使用した素材やプロジェクトファイルは全て下記ボタンからダウンロード可能です。個人プロジェクトはもちろんのこと、商用利用も無料なのでカスタマイズしてプロジェクトに追加してみてください。(コンテンツの使用について詳しく見る)
(MIKIO)