A7Siiなどミラーレス機でレンズアダプタやオールドレンズを使う設定とは?
SONYが販売するミラーレス機といえばフルサイズのA9やA7シリーズやAPS-Cのa6500などといった6000シリーズが販売されていますよね。
モデルによっては高感度センサーや強力な手振れ補正などの機能があるため、写真撮影や映像制作を行いたいという方にもオススメです。
しかし、SONYのミラーレス機を使用する一つの問題はレンズの価格の高さです。50mm f2.8の単焦点レンズを例にしてみると、Canonの場合はAmazonで14,700円程度で購入できるのに対して、SONYの場合だと25,333円程度します。
また、これまで別のメーカーの一眼レフを使ってて、SONYのミラーレス機に移る際、可能であれば既に持っているレンズを使いたいですよね。
筆者の場合も同様で、これまではCanonの一眼レフを使っていたものの、SONY A7Siiに移った際にいくつか持っているレンズを活用すべく、SIGMA MC-11を購入することにしました。
カメラにアダプタを装着することで無事にCanonのレンズをマウントする事ができた訳ですが、デフォルトの設定のまま使用すると「レンズの装着を確認してください」のエラーが現れ、写真や映像を撮ることができません。
通常、一眼レフやミラーレス機はレンズとカメラ本体にある電子接点を使い絞りやフォーカスの情報などの通信を行います。
通信が出来ている状態であればカメラ側は「レンズが装着されている」と認識してくれるのでシャッターを下ろすことが出来るのですが、レンズが装着されていない場合は安全を配慮して、シャッターが下りないように設定されているのです。
この保護機能はカメラと同じメーカーのレンズであれば気にする事はありませんが、レンズアダプタを通して他メーカーのレンズを使いたかったり、電子接点の無いオールドレンズを利用する場合は撮影ができないので面倒です。
しかし、多くのカメラにはこの機能をオフにする「レンズなしレリーズ(Release without lens)」が用意されており、A7シリーズやa6000シリーズを含むソニーのミラーレス機でも利用可能です。
設定のメニューは使用するカメラによって変わってくる場合がありますが、今回の記事では筆者のA7Siiを参考にしてみましょう。
まずカメラについている「Menu」ボタンからカメラメニューを開きます。
カメラ設定のタブに動かし、「レンズなしレリーズ」の部分が「禁止」になっていると思うので、その項目を選択し、「許可」を選びましょう。
これでシャッターや録画ボタンを押しても警告が出なくなるので、問題なく撮影ができるようになります。
電子接点のないレンズや非対応のものであるとカメラ側のダイヤルを使ってもF値といった設定が行えない場合があります。その際はマニュアルで設定すると良いでしょう。
筆者が使用しているフルマニュアルレンズを例にしてみると、スクリーンに表示されているF値が「—」となっています。
電子接点があったとしてもレンズやアダプターの組み合わせによってはAF(オートフォーカス)が使えなかったりするので、どこまで使用ができるかを予め調べておくことをオススメします。
オールドレンズなどが使えるようになるので、便利だはあるもののいくつかの制約が出てきてしまいます。撮影での操作が心配だったり、AFをよく使うのであればカメラに対応するレンズを購入するのが良いかもしれません。
筆者のように映像制作でマニュアルフォーカスを頻繁に使うようであればレンズの幅も広がると思うので、この機能をぜひ活用してみてくださいね!
(MIKIO)