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[Premiere Pro] 人物などに色付きのモザイクやブラーを追加する方法とは?

人物の顔やナンバープレートなどを隠すために用いるモザイクやブラーは映像編集でよく使われるツールの一つです。しかし、モザイクなどを適用する人物などが多くなってくると、登場人物の関係性が分かりにくくなる場合があり、それを防ぐために色分けをすることがあります。

モザイクに色を追加しわかりやすくしている演出は警察24時といったドキュメンタリーや報道番組などで多く見られるもの。

Premiere Proを含む多くの映像編集アプリにはモザイクやブラーのエフェクトは用意されていますが、色を加えるオプションが無いためモザイクとブラーに加えてもう一つ別のエフェクトを追加することで実装できます。

被写体にモザイクまたはブラーを適用する

モザイクまたはブラーを追加するクリップがシーケンスにある状態で、エフェクトパネルの検索窓から「ブラー」または「モザイク」と入力し、エフェクトをクリップにドラッグ・アンド・ドロップして適用します。今回は「ブラー(ガウス)」を追加しています。

次にエフェクトコントロールパネルを開き、「ブラー(ガウス)」の中にある「マスク」から楕円形マスクを作成し、顔の部分のみにブラーがかかるようにします。その後で「ブラー」の項目からブラーの強度を変更しましょう。

カメラまたは被写体が動いている場合はトラッキングを行うと良いでしょう。

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再生ヘッドをクリップの最初のフレームなどに動かし、「マスク(1)」の中にある「マスクパス」の再生アイコンをクリックしてトラッキングを行います。

トラッキングが完了したらマスクがちゃんと顔などの動きに合わせて動いているかを確認します。筆者の場合はカメラの動きがないショットだったので、問題なくトラッキングされていました。

ブラーやモザイクの追加とトラッキングの方法については「クリップの一部にモザイクやブラーを追加し、トラッキングする方法」で詳しく紹介しているので、気になる方は合わせて読んでみると良いでしょう。

Lumetriカラーで色を追加する

作成したブラーにはまだ色が追加されていないので、Lumetriカラーをクリップに追加します。エフェクトパネルから追加することもできますが、Lumetriカラーパネルを表示させるだけでも問題ありません。

Lumetriカラーの「カラーホイールとカラーマッチ」の項目に移り、「ミッドトーン」のホイールを使ってモザイクの色を追加します。今回はわかりやすくピンクに近い赤色にしてみます。

見ての通り、クリップ全体に色が追加されている状態になるので、エフェクトコントロールパネルの「ブラー(ガウス)」の中にある「マスク(1)」を選択、右クリック「コピー」または「Control(Command) + C」でコピーします。

次にエフェクトコントロールパネル内にある「Lumetriカラー」のエフェクトを選択し、右クリック「貼り付け」または「Control(Command) + V」でマスクをペーストします。

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こうすることでブラーで作成したマスクとトラッキングがそのまま複製され、ブラーに色が反映されるようになりました。

トラッキングを再解析する場合は、Lumetriカラーに追加してるマスクを一度削除し、ブラーのマスクをトラッキングを解析した後で、マスクをコピーしLumetriカラーにペーストすると良いでしょう。

塗りつぶしを使ってカラーを追加する

ブラーまたはモザイクに色を追加する別の方法として「塗りつぶし」のエフェクトを使うこともできます。

エフェクトパネルの検索窓から「塗りつぶし」と検索し、「塗りつぶし」のエフェクトをブラーとトラッキングを適用したクリップにドラッグ・アンド・ドロップして適用します。

次に先ほどと同じ様にブラーまたはモザイクに追加した「マスク(1)」をコピーし、「塗りつぶし」にペーストしてマスクとトラッキングを複製しましょう。

塗りつぶし」の中にある「塗りセレクター」を「不透明度」に変更し、「カラー」と「不透明度」から色などを調整すると良いでしょう。下の例では青色にしたものです。

Lumetriカラー、塗りつぶしどちらを使ってもほぼ同じような感じになりますが、シーケンスのレンダリングバーを確認してみるとLumertiカラーは黄色になっているのに対し、塗りつぶしは赤色になっています。

パフォーマンス的な意味ではLumetriカラーを選べばレンダリングを行うことなく、ほぼリアルタイムで再生できるのでおすすめです。

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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