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どう変わった?Macbook Airを4年使ってた自分がMacBook Proに乗り換えた印象

このサイト、キュリオシーンでAfter EffectsやPremiere Proなどといったチュートリアルを公開してきましたが、本業の映像制作に加えてサイト内で紹介している編集やモーショングラフィックスは全て2014年に登場したエントリーモデルのMacBook Air 11インチで制作されています。

4年ほどMacBook Airを使って作業してきましたが、バッテリーの寿命や最近の案件でスペック不足と感じてきたので、つい最近2018年に発売されたMacBook Pro 15インチに乗り換えることにしました。

筆者は10年ほど映像制作に関わっており、そんなプロがなぜ低スペックのパソコンを・・?というツッコミが来そうですが、実は今回MacBook Proを所有するのは初めてではなく、専門学校時代にアルミニウムボディのMacBook Pro Early 2008、Late 2011を所有していました。

しかし、Late 2011のWifiやBluetoothが故障した事から持ち歩くパソコンとしては難しくなったので、メインの作業はMacBook Proで行い、カフェや撮影でサクッと利用できるようにサブ機としてMacBook Air 11を購入したのです。

しばらく使っていくと、SSDを搭載しているMacBook Airが快適になり、2015年以降はメイン機として使用する様になってしまうことに。

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これまでに大きな案件をMacBook Airで作業してきたので、決して複雑な処理は不可能ではなく、基本的な映像編集は問題ないと「スペックが低いMacBook Airのようなエントリーモデルでも映像編集って可能なの?考慮しておくべき5つのこと」の記事でも紹介しましたが、4年使っていくとバッテリーの持ちなどが悪くなってくる上に、これまで以上に必要な作業が増えてきたので、つい最近買い換えることになったのです。

購入したモデルは2018年にリリースされた15インチのMacBook Proでスペックは2.6Ghz Intel Core i7、RAMが16GB、Intel UHD Graphics 630 1.5GBのApple Storeで掲載されている中の一番上位のもの。RAMを32GBにはしたかったのですが、家電量販店で購入したためカスタマイズされていないものにしました。

そんな4年MacBook Airのエントリーモデルを使用していた筆者がMacBook Proの上位モデルを使用した時の印象を紹介していきたいと思います。

処理は格段に早い

筆者がこれまで使用していたMacBook Airは4GB RAMで現在のものは16GB積んでいるので、単純に考えて4倍スペックが上がっています。

映像素材と簡単なモーショングラフィックス、そしてBGMを加えた12分程度の映像をMacBook Airで書き出した際は45分程度かかっていたのに対し、MacBook Proだと12分程度に収まりました。このスピードの差はかなり大きく、大量に映像を書き出さなきゃいけない方であればやはり高スペックの恩恵を受けることができるのが良いところ。

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またMacBook Airでは基本的に書き出し中はSafariでウェブを見たり、iTunesで音楽を聞くということは難しかったのですが、RAMを16GB積んだMacBook Proだとサクサクしているので、重い処理をしながらマルチタスクを行うことができました。

大きいスクリーンの便利さ

MacBook Airの11だと作業できるスペースがかなり限られており、Premiere Proのプログラムまたはソースウィンドウを小さく作業したり、After Effectsでもタイムラインが多くなってくるとウィンドウのサイズを調整しなくてはなりません。

またBlackmagic DesignのDaVinci Resolveになると、モニターサイズの必要要件を満たしていないので、QuickResなどのアプリを使用するしか他に方法はなく、人によってはストレスを感じるもの。

しかし、Retinaディスプレイの13インチや15インチだとスクリーンがかなり広くなるので、このような問題が起きませんが、パソコンの大きさを比べればコンパクトなMacBook Airの方が断然優位になります。

もちろんデメリットもある

ここまで読むと良いところづくしのMacBook Proですが、筆者的に感じたデメリットもいくつかあります。

まずは値段がとても高いということ。現在Apple Storeで販売しているMacBook Airの最上位モデルの価格は税別で118,800円なのに対し、MacBook Proの最上位モデルは302,800円と3倍ほどの差が出てきます。

MacBook Pro 13インチというチョイスもありますが、両方共8GB積んでいるので、それなら安いMacBook Airで良いと思う方もいますよね。複雑な処理を行いたいという方はやはり16GB搭載しておきたいところです。

また筆者的にTouch Barの必要性もあまり感じられず、15インチモデルにも非搭載モデルがあれば良かったのでは?と思うことがありました。これに加えてキーボードには慣れが必要になってくるのと、持っているHDDやUSBなどを接続する時にUSB Type-Cのアダプタが必要になるので、あまりスマートではないというのが残念なところですが、数年経てばこれが一般的になっていくのだと思います。

MacBook Airでも全然問題ないけど、スペック重視はProにすべし

こちらの記事で紹介した通り、現在販売されているMacBook Airでも映像編集やグラフィックの制作には問題のないスペックだと思います。MacBook Airが優位なのはやはり価格と拡張性とコンパクトなところです。

ただPhotoshop、After Effects、Premiere Proを開きながらSafariでウェブを見る、iTunesで音楽を聞くなどマルチタスクを行いながらの作業になるとスペックが足りないと感じると思うので、バリバリ作業をこなす方は、MacBook Proにするのがおすすめです。

印象的にはこれから映像制作を初める方はMacBook Airでも問題ないと思うし、数年使い続けて物足りないなと感じればMacBook Proにアップグレードするという感じで良いと思います。どちらに選ぶにせよ容量は圧迫する可能性はあるので、最低256GB、理想は500GBのSSDのモデルを選ぶことをオススメします。

一度に大きなお金が動くので、どのモデルが良いか悩ましい所ですが、実際にストアに行って触ってみたり、色々な人から意見をもらって選ぶようにすると良いでしょう!

追記: 2020年に16インチMacBook Pro CTOモデルに買い替えました

 

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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