[Premiere Pro] 編集中の映像にタイムコードを挿入する方法

編集において映像の経過時間などを確認できるタイムコード(Timecode)は重要なツールの一つですが、完成後はQuicktimeやVLCなどのソフトウェア上で動くプレーヤー、またはブルーレイディスクプレーヤーなどに表示される以外は画面上には必要なくなります。
しかし、クライアントチェックやサウンドデザインなどを行う際にタイムコードを表示して書き出さなくてはいけない場合もあります。
シーケンス上に映像素材であるクリップがある中で開始から終了までタイムコードを付け足すにはどうすれば良いのでしょうか?Adobe Premiere Proを使った方法を今回紹介したいと思います。
Premiere Proなどの編集ソフトを使っていれば絶対に遭遇するであろうタイムコードはその名の通り時間を示すものになっています。
「00:00:00:00」と二桁の数字が時計のように連なっていますが、これは左から見ていくと時間(HH)、分(MM)、秒(SS)、フレーム(FF)と表示されています。「00:05:32:12」であれば5分32秒12フレームという感じです。
Premiere Proで例を見てみると、プロジェクトパネルにはクリップの尺、モニターパネルではプロジェクトの尺、タイムラインにもプロジェクトの尺が表示されています。
普通に編集する際はソフトウェア上で表示されてあるタイムコードを見れば問題ないのですが、クライアントに現状のプロジェクトを渡して修正を確認してもらう際、画面上にタイムコードが表示されてあれば分かりやすく、フレーム単位でさらに詳しくやり取りが出来るので、タイムコードを表示しておくべきシチュエーションになる事もあります。
それではPremiere Proでタイムコードを表示するにはどうすれば良いのか、本の数ステップで完了することが出来るのです。
まずタイムラインを挿入したいシーケンスを選択した上で、上部メニューから「ファイル」、「新規」を選択し、一番下にある「クリアビデオ」をクリック。
すると解像度やフレームレートのオプションが出てくるので、必要であれば変更します。基本的にシーケンスと同じ設定を持ってくるはずなので、そのまま「OK」をクリックすれば良いです。
プロジェクトパネルには先程付け足したクリアビデオが出てくるので、それをクリックしてタイムラインの一番上に挿入します。
あとはそのクリアビデオをプロジェクトの尺に合わせて伸ばしていけば良いです。その名の通りクリアなので何も表示されていません。After Effectsでいうヌル(Null)と同じようなものですね。
それでは今度はエフェクトタブから「タイムコード(Timecode)」と検索して、そのエフェクトをクリアビデオに挿入します。
するとこの様に画面の下あたりに表示されるので、ひとまずはこれで完了です。
タイムコードをカスタマイズする事ももちろん可能で、シーケンス上のクリアビデオをダブルクリックするとソースパネルにエフェクトコントロールのタブが表示されるので、好きなように変更すると良いでしょう。
また、シーケンス上のタイムコードと表示されているタイムコードが違ってたりするので、書き出しの前に一度確認してみましょう。
こちらを確認してみると画面に表示されてあるタイムコードは「01:00:15:02」なのに対し、シーケンスでは「00:00:18:17」になっています。
先ほど追加したクリアビデオをダブルクリックして、ソースウィンドウ内のエフェクトコントロールをクリックします。
そして「タイムコード」エフェクトの「タイムコードソース」部分が「メディア」になっていると思うので、これを「クリップ」にする事で、タイムライン上に表示されるタイムコードと同じものになります。
もし問題がなければ後は書き出すだけで大丈夫です。Premiere Proでタイムコードを表示させたいと思っていた方はぜひチェックしてみてはいかがですか?
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(MIKIO)