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ストーリー、それは映画制作の基本。でもどうやってストーリーを探す?オススメの5つの方法。

映像制作に興味がある方は皆、自分の映画を作ってみたいと思った方もいるのでは無いかと思います。

全国公開の映画やハリウッドのような予算をつぎ込んだスペクタクルのある映画とどうしても比べてしまって、「やっぱり、映画を作るなんて自分には出来ない・・。」と思ってしまいがちですが、決してそういう訳ではありません。

確かに、ハリウッドなどの映画は何億ドルという予算がある上、企画、制作、配給などのシステム化が行われていますが、ヒットする映画もあれば、しない映画もあります。俳優や視覚効果などのエフェクトは作品をより良くする要素にしかならず、映画の基板であるストーリー(脚本やプロット)が良いものでは無いと、観客は面白いと感じないのです。

でも、自分のストーリーってどこから見つけることが出来るのでしょうか?映画を撮ってみたいけれど、ストーリーのネタが思い浮かばない!という方に、インスピレーションになるかもしれないいくつかの方法を紹介していきたいと思います!

 

ストーリー、それは映画やミュージックビデオ、ドキュメンタリーなどといった映像作品の基板になる要素です。プロットや脚本などのストーリーが出来上がっていないと、映画にもならないし、ロケーションスカウティング(ロケハン)やキャスティングなどといったプリプロダクションを行うことすら出来ません。

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初めて自主映画を作る時、どうしてもハリウッドなどといったメインストリーム映画(Mainstream Films)と比べてしまい、同じ予算や技術が無いため「自分には作れない・・」とネガティブになってしまいますが、メインストリーム映画も自主映画も結局はストーリーが面白いかどうか?になっているのです。

少しカテゴリが違いますが、インディペンデント映画も自主映画の部類の一つで低予算&ユニークなストーリーで成功を収めた映画が数多くあります。

パッとストーリーが思い浮かんで、脚本に取りかかれれば良いのですが、それを苦手とする人も多いと思います。テーマやエンディングなどを考えてからプロットに取り掛かるなど色々な方法があると思いますが、それですら難しいという方はネタやインスピレーションをどこかで見つける必要があります。

どうすればストーリーのアイディアが出てくるのか、ブレインストーミングにもオススメないくつかの方法を今回は紹介したいと思います!

 

1. 本や映画を見る

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好きな本や映画はありますか?

それを見返したりして、ストーリーなどを参考にしてみるというのも良いかもしれません。もちろん、全てをコピーというのはダメですが、「この作品はこの映画のような色、スタイルでやってみたい」というインスピレーションをもらうというのも、ストーリーのアイディアを出していく上で必要なことです。

自分の作品がすごく不安だという方は、他の映画や本のオマージュをしたりしてみるというのも良いかもしれません。ただ、著作者の許可がないとYouTubeなどの公共で公開することは出来ず私的利用に限るので、注意しておきましょう。

 

2. 今や過去の出来事を参考にしてみる

ニュースなどを見て今起きていることを自分のストーリーに取り入れてみるというのも、悪くはないでしょう。今起きている事だと、タイムリーで多くの人々が共感できると思います。

過去に起きた出来事を映像化するというのも多く行われており、プライベート・ライアンやウルフ・オブ・ウォールストリートといった映画はその例です。多少のフィクションを交えるというのも良し、正確な再現を行ってみたり、映画ではなくドキュメンタリーという形にするというのも良いでしょう。

内容によっては賛否両論を巻き込む話題や合っていると思っていてるものが、実は間違っていたりする場合もあるので、慎重にちゃんとリサーチを行う必要があるかもしれません。

 

3. 自分や身近の人の経験を取り入れてみる

色々ある映画のジャンルの中で、なぜドラマが一番好きな人がいると思いますか?それは恋愛などの人間関係や子供の頃、大人になって共感できる出来事が、物語になっている場合があるためなのです。

学生時代に甘酸っぱい青春を味わった方はそれをストーリーにしてみたり、今ある悩みを新しいキャラクターや設定を交えてストーリーを作っていくと、とても作りやすくなると思います。皆が人生の中で経験したものを反映していくので、興味を持ってくれる観客が出てきますが、恋愛など他の作品と似てくる部分があるので、それらの作品に被らないようなユニークな内容にしていくべきでしょう。

 

4. 「もし・・だったら」のハプニングを考えてみる

SFや怪奇現象などは日常ではなかなか起こらないこと。「もし地球に隕石が墜落してきたら、他の人はどうするのだろう」、「突然自分がパラレルワールドに飛ばされたら、どうなるだろう?」という「もし・・だったら」という日常にない様なハプニングを考えてみるというのも良いでしょう。

SFやホラーに限らず、これはどのジャンルの作品にも使えることです。例えば今までモテなかった主人公の目の前に突然美女20人追っかけてきたら?と考えてみればドラマかコメディになると思うでしょ?

 

5.音楽を聴いてイメージしてみる

ミュージックビデオなどを作る時に行われる方法ですが、映像作品に入れてみたいと思う歌やインストゥルメンタルの音楽を聞きながら、「この部分はこのシーンを入れてみたい」とイメージしてみてはどうでしょうか?

筆者の場合、久石譲や坂本龍一などの作曲家が好きで、彼らの曲を聞きながらストーリーをイメージしていく時が何回かありました。もちろん、それらの楽曲を自分の作品に使うのはアウトなので、似たような曲を作曲してもらうか、ロイヤリティフリーの曲見つけて映像に取り入れると良いですよ!

 

フィルムが発明されてから100年以上経っており、数多くの映画が作られてきました。今公開されている映画や過去の映画を見てみると、ストーリーなどが似ている部分はあるものの、他の映画とはまた違ったひねりやエンディングを持っていたり、ユニークなトピックをネタにしている事もあるので、ストーリーのネタが切れることは無いと思います。

ストーリーは最終的な映画になるので、とても重要な要素になっています。ネタがなかなか見つからないという方は、今回紹介した5つの方法を利用してみてストーリーを作ってみてはいかがですか?

 

(MIKIO)

Additional Photos: Alex Litvin,Nicolas Gras,Juja Han,mostafa meraji,AbsolutVision,

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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