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なぜフィリピンのスパゲッティは甘い味付けになっているのだろう?

パスタ料理はカルボナーラやミートソースなど色々な種類がありますが、一番何が好きですか?

元々イタリアが発祥のパスタ料理は海を超えて、その国のオリジナルメニューなどが誕生することもあります。おなじみのナポリタンも日本のみでしか見つけられないスパゲッティです。

そんなフィリピンでもミートソースをベースにしたフィリピン風(Filipino Style)という甘い味付けが特徴的なスパゲッティは老若男女に人気のあるメニューです。

日本人からしたらデザートのような甘さになっているため、人によっては抵抗感が出てきてしまいますが、なぜフィリピン風のスパゲッティは甘い味付けなのか?その疑問に迫ってみようと思います。

イタリアの紀元前4世紀からパスタを造る道具が出土しているほど、その歴史は古くリングイネやマカロニなど多くの種類があります。

その中でもスパゲッティはメジャーになっており、レストランなどに行くとパスタを指すメニューの多くはスパゲッティになっている事が多いと思います。ホワイトソースやトマトソースなど組み合わせ次第で色々なメニューが出来る訳ですが、イタリア以外の国ではその国の食文化に合わせて作られたメニューも存在します。

日本で生まれたオリジナルメニューはたらこスパゲティやナポリタンなどがあります。本家イタリア人からしたら「スパゲッティにケチャップを混ぜる事はありえない」との事ですが、日本では一般的なメニューになっています。

フィリピンでも同じようにオリジナルメニューではありませんが、国内で見つけられるスパゲッティは甘くなっているため、独特な味付けになっています。なぜフィリピンのスパゲッティは甘いのか?実はこんな理由があるからなのです。

スパゲッティがフィリピンに伝わってきた歴史は諸説がありますが、有名なものは当時第二次世界大戦中の日本占領下中にフィリピン風のスパゲッティが生まれたというもの。

1940年代から1960年代にかけて占領中の日本軍はスパゲッティにケチャップを混ぜるナポリタンを作っていた事でそれが原型となりました。しかしトマトが採れない当時のフィリピンはトマトケチャップが高価なものになっていたため、マッカーサー元帥が代用品であるバナナケチャップ(Banana Ketchup)を使い、フィリピン風の味付けに改良したのではないかと伝えられています。

バナナケチャップはトマトを一切使用せず、バナナを使用しているため甘いのが特徴的です。そしてトマトケチャップと比べるとはるかに安価であるため、フィリピン人の口と財布事情に合ったメニューとして定着したのでは無いかと思います。

フィリピン料理はスパゲッティのみならず、甘い味付けになっています。これらは暑い気候を乗り切るためだったり、砂糖が身近にある嗜好品である事から、甘いもの好きなのかもしれませんね!

この甘いスパゲティはジョリビーやマクドナルドなどのファーストフード店で一般的なメニューの一つになりました。またジョリビーはこの甘いスパゲッティを店内で提供するバースデーパーティーのメニューとして初めて登場させたとも言われており、誕生日やお祝い事のイベントで必ずと言って良いほど登場するメニューになりました。

そのため、フィリピン人の子供が一番好きというメニューにもなっており、満足感が出るためにバナナケチャップとスパゲッティだけではなくホットドッグやひき肉、そしてチーズなどが付け加えるようになり、今のスタイルが出来上がったのです。

現在、フィリピンで見つけられるスパゲッティの多くはバナナケチャップではなく、トマトソースを使っている事がほとんどではあるものの、甘い味付けは変わっていません。市販の商品だとデルモンテ(Delmonte)製のスパゲッティソースが有名で、甘さ加減が違う3種類の製品を見つけることが出来ます。

フィリピーノスタイル(Filipino Style)はバナナケチャップをイメージした味付けになっており、スイートスタイル(Sweet Style)はトマトソースに甘味を強めたもの、そしてイタリアンスタイル(Italian Style)は甘さ控えめのソースになっています。

しかしどれも甘いので、フィリピンで日本のようなパスタを作る場合はトマト缶を使って一から作るか、イタリアンスタイルにトマトピューレと塩を付け加える必要があります。逆に日本でフィリピン風のスパゲッティを作りたい方はナポリタンをベースに砂糖を付け加えると近い味になると思います。

これに加えてフィリピンではカルボナーラも人気ですが、こちらもミートソースに合わせて甘くなっています。場合によってはコンデンスミルクなども入れてある事もあるので、ミートソースよりも甘い事も。

好き嫌いが別れるフィリピン風のスパゲッティですが、慣れてくると美味しく感じられるかもしれないメニューです。ジョリビーやマクドナルドのファーストフードや多くのレストランでは必ず見つけることが出来るので、気になる方はぜひチェックしてみると良いかもしれません!

 

(MIKIO)

 

Additional Photos:  Ben Neale,Heather Schwartz,sakanami,arnold | inuyaki(2),pulaw,

 

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MIKIO

小学生の頃に映画製作に興味を持ち始め、中学生の時に部活のメンバーと自主映画を初めて制作。その後フィリピンに留学し、映画専門学校を卒業後、撮影や編集などのフリーランサーを経て、マルチメディア制作会社DreamLine Productionsを立ち上げる。 自分も持っている知識のほか、勉強やメモ代わりに制作などのチュートリアルを投稿していきます。

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