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フィリピンを動かしているトップ10の億万長者たち。その功績を見てみよう!

フィリピンは年々経済成長をしており、2017年では前年比の6.7%の成長を遂げました。

人口の増加と、雇用率の高さから消費者も多く、とても活気のある国になってきています。コンドミニアムや商業施設、ホテルなどもここ数年で多く建つようになった事から投資にもオススメの国として認識されるようになりました。

この様な成長を遂げたのは現地の企業によるプッシュがあったのも一つの理由です。毎年、アメリカの経済誌フォーブス(Forbes)では個人資産のランキングを発表する世界長者番付(The World’s Billionaires)があるのですが、フィリピンの経済を回している億万長者は誰がいるのか、そして彼らは何をやり遂げたのかを紹介したいと思います。

フィリピン企業の多くはスペイン系と中国系と言われています。

その理由がスペイン植民地時代に開発を進めていた大地主であったり、中国の福建省から移り住んだ華僑のルーツであるため。スペイン系は300年以上前、華僑は100年以上前から存在するため、歴史の長い企業もあれば、一攫千金のチャンスを掴んでゼロからトップになった人もいます。

フィリピンは同族経営を進んで行うため、一見全く関係のない会社でもグループ会社であったりすることもあって、面白い発見ができます。そんなフィリピンの経済を実質回しているであろう億万長者は誰なのか、2018年のフォーブス誌による総資産額ランキングとプロフィールを見てみましょう。

1. ヘンリー・シー(Henry Sy) / 純資産額: 200億ドル

フィリピンに来たら必ず見つけられるSMモールを保有するSMプライムホールディングス(SM Prime Holdings)とその親会社SMインベストメント・コーポレーション(SM Investments Corporation)を経営しています。世界ランキング52位。

ヘンリー氏は中国、厦門市出身の貧しい家系であったものの1940年代にフィリピンに移り住み、1950年代にマニラのキアポ市で靴を路上で売っていました。それが後にシューマート(Shoe Mart)という靴屋になり、事業を拡大して現在のSMモールになっています。

モールなどの小売業の他にもフィリピントップのバンコ・デ・オロ(Banco De Oro=BDO)チャイナバンク(Chinabank)といった銀行業や不動産と開発事業を行うSMディベロプメント・コーポレーション(SM Development Corporation=SMDC)コンラッドマニラやSMXといったホテル業や娯楽施設も保有していますが、現在93歳のヘンリー氏は引退し経営を息子たちに任せています。

2. ジョン・ゴコンウェイ Jr.(John Gokongwei Jr.) / 純資産額:58億ドル

前述したヘンリー・シーと同じ中国厦門市出身ですが、セブ島にルーツを持つ父親を持っていました。彼の祖父はセブ島でも高納税者で比較的裕福な家庭で育ちました。

戦後に小売業を営んでいたものの、上手く行かず1957年にトウモコロシを栽培しコーンスターチを製造するユニバーサル・コーンプロダクト(Universal Coron Product)を立ち上げ、現在製菓類を製造するユニバーサル・ロビナ・コーポレーション(Universal Robina Corporation)になりました。

ジョン氏は製造業が軌道に乗ったのを機にJGサミット・ホールディングス(JG Summit Holdings)というホールディングスに展開し、ロビンソンモールやミニストップなどの小売業、不動産、ホテル、銀行、メディアのほかにもセブパシフィック航空を保有しています。

また通信会社のPLDTやマニラの電力会社のMERALCOの株も保有しており、幅広い業界に携わっています。ちなみに世界ランキングは305位です。

3, エンリケ・ラゾン(Enrique Razon) / 純資産額: 49億ドル

世界ランキング404位。エンリケ氏の祖父がマニラの主要湾であるサウスハーバー(South Harbour)を保有し、父から相続をしたエンリケ氏は1987年にインターナショナル・コンテナターミナルサービス(International Container Terminal Services, Inc=ICTSI)を立ち上げました。

ICTSIは後にフィリピン最大級のコンテナポートターミナルサービスとして成長し、フィリピン以外にもパキスタンやインドネシアなど国外にも展開するようになりました。主に港湾管理にフォーカスを入れていますが、高級カジノホテルのソレアリゾート(Solaire Resort & Casino)を保有しています。

4. ルシオ・タン(Lucio Tan) / 純資産額47億ドル

世界ランキング441位。中国福建省生まれで、家族によって幼少期にフィリピンに移住しました。

大学時代に学費を払うためにタバコ会社で清掃員として働き、後にColt 45のビールやタンドゥアイ(Tanduay)のラムといったフィリピンシェアの10%を保持している造酒業、そしてフィリピンナショナルバンク(Philippine National Bank=PNB)やUniversty of Eastといった大学などの教育事業にも関わっています。

またフィリピン航空の株を保有していることから1995年、そして現在の代表取締役になっています。

5. トニー・タン(Tony Tan) / 純資産額:40億ドル

世界ランキング550位。フィリピンを代表するファーストフードのジョリビー(Jollibee)を立ち上げたのがこの人物。1975年にトニー氏とその家族はマグノリア(Magnolia)というアイスクリームを販売するお店としてオープンしました。

ショップを続けていくうちに温かい食べ物やサンドイッチなどの方が売上に繋がるということがわかり、マグノリアアイスのフランチャイズを1978年にやめ、ジョリビーフーズコーポレーション(Jollibee Foods Corporation)になりました。

ハンバーグやフライドチキンを販売するジョリビーの他に中華料理のチョーキン(Chowking)、ピザ店のGreenwich(グリニッジ)、バーベキュー店のマン・イナサル(Mang Inasal)、そしてケーキなどを販売するレッドリボン(Red Ribbon)などフィリピンで人気のあるレストランを経営しています。

それまで10位前後だったので、ジョリビーフーズコーポレーションは急成長を遂げているのがわかりますね!

6. ジョージ・ティ(George Ty) / 純資産額: 39億ドル

世界ランキング572位。フィリピンでBDOに次いで大きい銀行、メトロバンク(Metropolitan Bank & Trust Company)を立ち上げた人物。

1963年に最初のマニラ支店を立ち上げた後、1967年に初の地方支店であるダバオ、そして70年代に入ると台北市に初の国外支店をオープンさせました。

1981年に当時2位だったフィリピン・セイビングバンク(Philippine Saving Bank=PSB)を買収し事業を拡大させ、三井グループと提携しフィリピンでトヨタ自動車の販売、三井住友銀行やオリックス、そしてオーストラリアのAXAライフと組むことで保険やファイナンス業務を行っています。

7. マニュエル・ビリヤール(Manuel Villar) / 純資産額:30億ドル

世界ランキング791位カメーラ・ホームズ(Camella Homes)クラウンアジア(CrownAsia)などの住宅やコンドミニアムの不動産業、スターモール(Starmall)の運営を行うビスタランド&ライフスケープ(Vista Land&Lifescapes Inc)を立ち上げた人物。

上院議員や2010年の大統領選にも参加した政治家でもあります。幼少期は海産物をマニラで売る手伝いをしていたそうです。現在は経営から手は引いているものの、息子が引き継いで高級共同墓地やコンドミニアム等の事業拡大を行っています。

8. アンドリュー・タン(Andrew Tan) / 純資産額: 27億ドル

世界ランキング887位。都市開発などを進めているフィリピン最大の不動産会社、メガワールド・コーポレーション(Megaworld Corporation)を傘下に入れているアライアンス・グローバルグループ(Alliance Global Group Inc)を経営しています。

メガワールドはマニラだとイーストウッドシティ(Eastwood City)マッキンリーヒルズ(McKinly Hill)ニューポートシティ(Newport City)、セブ島近辺だとマクタンニュータウン(Mactan New Town)といった商業・住宅が一つになった規模の大きい不動産を保有しているのが特徴的です。

また不動産以外にもブランデーで有名なエンペラドール(Emperador)やフィリピン国内のマクドナルドをフランチャイズするゴールデン・アーチス・ディベロプメント・コーポレーション(Golden Arches Development Corp)を経営しています。

9. レイモン・アン(Ramon Ang) / 純資産額:25億ドル

世界ランキング965位。トップフロンティア・インベストメントホールディング(Top Frontier Investment Holdings)という持株会社を経営していると同時にフィリピンナンバー1のビール会社、サンミゲルコーポレーション(San Miguel Corporation)の株を保有しており、取締役副社長でもあります。

10. ロバート・コユートJr.(Robert Coyiuto Jr.) /純資産額:14億ドル

世界ランキング1650位。フィリピン最大の損害保険会社、プルデンシャル・ギャランティー&アシュアランス(Prudential Guarantee & Assurance)を経営しているほか、石油や天然資源を採掘するOriental Petroleum & Mineralsの株を30%保有しています。

 

2018年の長者番付では他にもサンミゲルコーポレーションの代表取締役エドワード・コジュアンコ(Eduardo Cojuangco)が純資産額13億ドル、そして高級な不動産を販売するアルファランド(Alphaland)を経営するロバート・オングビン(Roberto Ongpin)が純資産額12億ドルでランクインしていました。

昨年のランキングではアヤラモールBPIの銀行、通信会社のGlobe Telecomなどのビジネスに関わっているアヤラコーポレーション(Ayala Corporation)を立ち上げたジャイム・ゾベル・デ・アヤラ(Jaime Zobel de Ayala)氏のランキングが5位にいたのですが、今回はなぜか含まれていませんでした。ただ2017年の時点で37億ドルなので、今年も同じく5-6位の間になっているのではないかと思います。

 

フィリピンは相変わらず華僑による力が強いですが、外資系や若いフィリピン人によるスタートアップも増えてきているので、2020年以降はどうなるか楽しみですね!

皆さんもぜひ、フィリピンで一攫千金を狙ってみてください!

 

(MIKIO)

Source: Forbes – The World’s Billionaires

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こちらの記事はクリエイティブ・コモンズ 4.0 CC-BYライセンスの元公開されています。詳細

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。主に撮影や編集を得意としているほか、ディレクターやプロデューサーなども出来ます。

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