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本当はきれい?汚いアイスクリーム(Dirty Ice Cream)が愛称のフィリピンストリートフードのアイスクリームをチェックしてみよう!

常夏のフィリピンではアイスクリームやハロハロなどの冷たいデザートが人気です。

フィリピンで主に見つけられるアイスクリームブランドと言えばセレクタ(Selecta)、ネスレ(Nestle)、マグノリア(Magnolia)などのメーカーが有名で、コンビニやスーパーマーケットなどで購入する事ができる他、自転車で路上販売することもあります。

自転車または手押し車(プッシュカート)を使ったアイスクリームの販売は定着している方法の一つになっており、第二次世界大戦前後のフィリピンにあったソルベテス(Sorbetes)から来ていると言われています。

そんなソルベテスは汚いアイスクリーム(Dirty Ice Cream)という愛称でも称えられているのですが、本当に汚いのかその真相に迫ってみましょう。

以前、キュリオシーンでは「なぜフィリピンのスパゲッティは甘い味付けになっているのだろう?」の記事にてフィリピンの甘いスパゲッティについて書きましたが、今回紹介するソルベテス(Sorbetes)もフィリピンを代表する食文化の一つです。

ソルベテス(Sorbetes)とはシャーベット(Sherbet)とほぼ同義語で、スペイン語でアイスクリームを意味します。

1898年以降のアメリカ統治時代に冷蔵庫などの冷却装置がフィリピンに紹介され、その際にアメリカ人が牛乳や水牛であるカラバオ(Carabao)から取れたミルクを使ってアイスクリームを作っていましたが、フィリピン人は蓄乳の代わりに良く取れるココナッツミルクを代用し、安価なアイスクリームを作り出したのではないかと言われています。

ソルベテスの原料のほとんどはマンゴーなどのピューレーにココナッツミルク、砂糖、水、ジャックフルーツなどを混ぜ合わせ、場合によっては牛乳を入れたりする事もあります。

このアイスクリームは路上で販売されることが一般的で観光地や教会、学校などのエリアでハンドベルを鳴らしながら自転車や手押し車、またはバイクを使って移動しています。

アイスクリームのフレーバーは1種類から3種類提供されており、主にマンゴー、チョコレート、ストロベリー、ウベ(ダイジョ)を見つけることが出来ます。価格は10-20ペソ(約20-40円)程度で、複数種類がある場合は基本的にミックスでコーンまたはカップに入れてくれます。

味はココナッツミルクやジャックフルーツの独特な風味が特徴的で、市販のアイスクリームと比べると甘めになっています。また水分の多いシャーベットに近いアイスクリームになっているため溶けるのが早いです。

誕生日パーティーなどにも用意されているなど、子供に人気のあるストリートフードのアイスクリームなのですが、汚いアイスクリーム(Dirty Ice Cream)という名前で現地の人たちから愛されています。

なぜ汚いアイスクリームという愛称になっているのか、いくつか説がありますが、有名なものとして「アイスクリームが市販のように工場で製造されていない」や「路上で販売していて、アイスクリームを入れる容器がきれいではない」、「販売人が手袋をしていない」といった理由がある事からフィリピン人の母親が子供に注意を促すために代々伝えられているようになったとされます。

パッケージのある市販のものと比べると、確かにそう感じてしまうかもしれませんが、ハエなどがたかる他のストリートフードに比べれば冷蔵食品であるアイスクリームの方がまだ綺麗な印象です。筆者もここ数年何回もこのソルベルトを食べたことがありましたが、お腹を壊す経験はまだした事がありません。

もちろんストリートフードの部類にはいるため、食べ慣れていない日本人のお腹には合わない場合もあるかもしれませんが、ハフィントンポストの2015年投稿の記事では「世界で試しておきたい美味しくて不思議で予想外な7つのアイスクリーム(7 Delicious, Strange and Unexpected Ice Creams Around the World)」で紹介されているので、試してみる価値はあると思いますよ!

不本意な愛称が付けられてしまったソルベルトですが、現在でも20世紀を代表したスイーツや子供の財布に優しい安価なアイスとして老若男女に愛され続けています。

セブ島などではサントニーニョ教会やサンペドロ要塞付近で販売されていたり、場合によってはマクタン島のリゾートなどでも提供されていると思うので機会があればぜひソルベルトを食べてみると良いですよ!

 

(MIKIO)

Additional Photo:  Peanut Dela Cruz

 

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MIKIO

小学生の頃に映画製作に興味を持ち始め、中学生の時に部活のメンバーと自主映画を初めて制作。その後フィリピンに留学し、映画専門学校を卒業後、撮影や編集などのフリーランサーを経て、マルチメディア制作会社DreamLine Productionsを立ち上げる。 自分も持っている知識のほか、勉強やメモ代わりに制作などのチュートリアルを投稿していきます。

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