Jailbreakなしで出来る!Apple Watchにカスタム文字盤を追加する方法

Apple Watchは2015年に初代が登場してからほぼ毎年のように新しいモデルが発表され、機能が向上したりデザインが変わったりと色々なアップデートを重ねています。
そしてアップデートによっては文字盤(ウォッチフェイス)が追加されているという事もあり、2018年にリリースされたSeries 4では全部で24種類の文字盤が利用できます。
Apple Watchの文字盤はスタイルや色、コンプリケーションを上手く組み合わせることで、オリジナリティーのある文字盤を作ることが出来るものの、Androidのスマートウォッチに比べると文字盤の種類が圧倒的に少ないというのが残念な所です。
Nike+やHermèsのシリーズを購入することによって、そのブランドに合わせた追加の文字盤が用意されていますが、残念ながらApp Storeのようにサードパーティ製の文字盤を提供するサービスはApple Watchが2015年に登場してから4年経った今でもありません。
サードパーティ製の文字盤が無いのは、恐らくセキュリティ面が一つの理由だと思います。しかし、長く使っているとApple Watchの文字盤に飽きてくる方もいるのではないでしょうか?
iPhoneに改造ソフトウェアであるJailbreakをしてカスタマイズ可能なアプリを追加するというのも一つの方法ですが、Jailbreakをすると最悪の場合iPhoneが起動できない恐れがあるのと、セキュリティ的にあまり良くないのでオススメは出来ません。
しかし、今回紹介する方法はJailbreakなどを必要とせず、アプリの追加とちょっとした設定でApple Watchには無いサードパーティ製の文字盤を追加可能になります。
入手するアプリは「Jing Watch Face」というアプリ。このアプリをiPhoneにインストールすることで、Apple Watchに下のようなロレックスやエルメス、タグ・ホイヤーといった文字盤を追加することが出来ます。
Apple Watchにない文字盤インストールできる便利なツールではあるものの、こちらはApple Watchにあるアプリを経由でカスタマイズされた文字盤を表示する仕様になっています。そのため、システムレベルで文字盤を追加するものでは無いので、一部機能の制限があったりします。
インストールする前に
JingWatchは使用するバージョンによって操作方法やインストール方法などが変更されている場合があります。
その際はこちらのチュートリアルの他に英語のサポートなどを目に通しておくと良いでしょう。また、下記の通り、App Storeで入手出来ないエンタープライズアプリであるため、iPhoneやApple Watchへのインストールは自己責任でお願いいたします。
JIngWatchの入手
JingWatchアプリはApp Storeでは入手できない、エンタープライズアプリです。
エンタープライズアプリとは企業などの組織向けに使用するアプリのこと。App Storeでは入手できない独自のアプリですが、こちらは一応アップルが認証しているものです。
JingWatchアプリの入手はiPhoneからこちらのサイトにアクセスします。ウェブサイトのほとんどが中国語になっていますが、「3.0」と書かれた緑色のボタンをクリックし、iPhoneにインストールします。
クリックするとユーザー登録画面が現れます。上部のユーザー登録は登録済みのユーザーが入力する画面になりますので、新規で使用する方は下部にある「Invitation Code(招待コード)」を入力する必要があります。
招待コードはJingWatch Faceの非公開Facebookグループで入手できるのですが、グループへの参加が必須です。
グループページにアクセスした後は「参加する」をクリックして、数時間以内に管理者からの承認が得られると思うので、ページ内にある「Invitation Code」内にある招待コードを 入手しましょう。
先程の入力画面で招待コードを入力すればアプリのインストールが開始されるはずです。
インストールが完了してアプリをタップすると「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」とポップアップが現れるので、設定アプリを開きます。
設定アプリ内の「一般」をタップすると、「デバイス管理」という項目が現れます。「デバイス管理」をクリックしてエンタープライズAppの項目をクリック、「DENGI SRONCHO KOOPを信頼」をタップします。
デバイス管理で現れる名前はダウンロードする期間によって名前が変わっている場合がありますが、こちらと同じ様に「信頼する」をタップすれば問題ありません。
その後に表示されるポップアップで「信頼」をタップ。これでiPhoneからアプリを開くことが出来るようになります。
ユーザー登録
JingWatchアプリを開くと通知の有無が現れますが、どちらを選んでも問題ありません。
ホーム画面に行くと何も表示されていない状態になっているので、下部一番右にある「Personal」をタップ。
ログイン画面が現れるので、「You Still do not have User ID?」の「Click to sign up」をタップ。
ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力していき、利用規約にチェックを入れて「Sign Up」をタップします。すぐにログイン画面に移るので、パスワード等をしっかり覚えておきましょう。
「Sign Up Succeed」が現れたら「确定」をタップし、次の画面で先程入力したユーザー名とパスワードを入力します。
プロフィール画面に戻ったら登録は終了です。
Apple Watchにアプリを追加
Watchアプリの「マイウォッチ」のタブ内にある「利用可能なApp」から「静静表盘(JingWatch)」の右にある「インストール」をタップしてApple Watchにアプリを追加します。
文字盤の変更
先程書いたように、あくまでJingWatchのアプリ上で表示する使用になっているため、文字盤の変更はWatchアプリや文字盤一覧から行うことは出来ません。
Apple WatchのJingWatchを起動すると「信頼されてないAppデベロッパ」のポップアップが現れるので「信頼する」をタップします。JingWatch起動後は、デフォルトの文字盤が表示されます。
一番左にある「My Faces」タブを表示させると、無料で利用できる文字盤が用意されています。いずれかをタップすると文字盤が反映されるようになります。
上部に赤くエラーが表示されている場合はApple WatchのJingWatchアプリが開かれていない可能性があるので、文字盤を変更する際は必ずアプリを開くようにしましょう。
Apple Watchの設定
画面がスリープから解除した時でも常にJingWatchの文字盤が表示されるようにするには、Apple Watchの「設定」アプリの「一般」、「画面のスリープ解除」内にある「画面を上げたときに最後に使用したAPPを表示」を「常に」へ変更します。
後述する一部シチュエーションによってはApple Watchの元の文字盤が現れる場合があるものの、JingWatchを起動していれば基本的に画面のスリープを解除した時でも文字盤がそのまま現れるようになります。
JingWatchの使用感
JingWatchので追加した文字盤を表示させたままでも、通知やコントロールセンターといった各種機能が使えます。常にアプリを表示している状態なのにも関わらず、バッテリーの持ちは通常使用の時とあまり変わりませんでした。
ただApple Watchを手で覆い隠してスリープさせる場合だと、元の文字盤が現れるので注意が必要です。
元の文字盤からJingWatchの文字盤に簡単に移したい場合は、Apple Watchの元の文字盤にJingWatchのコンピレーションを追加すると良いでしょう。
筆者の場合は見た目がガラッと変わらないように元の文字盤のデザインを「シンプル」の針のみにして、JingWatchのコンピレーションを右下に配置しました。このシンプルのデザインだとJingWatchの文字盤に移る時にあまり違和感ないので、筆者的にはオススメです。
また通知センターやコントロールセンターを表示させる場合は、画面の真ん中をぐっと、ゆっくりスライドしていく必要があります。
上記の説明だとわかりにくい部分があると思うので、JingWatchをインストールした後でApple Watchの設定や操作方法を動画にまとめてみましたので、合わせて確認してみると良いでしょう。
JingWatchはナイキやエルメスなどの文字盤のほか、様々なデザインを用意されてありますが、有料になっていることが多いです。下の記事ではそんな有料文字盤の購入方法などを紹介していきたいと思います!
(MIKIO)
Additional Photo: Luke Chesser