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[After Effects] ソーステキストを使用してサクッとテキストを変更する方法

Adobe After Effectsなどで複数のテキストを追加する場合はそれぞれのテキストを作成し、レイヤーに重ねて作るパターンがほとんどだと思います。

しかし、スタッフやタレントの名前を表示するクレジットを作っていくとテキストレイヤーそのものだけでも膨大な量になってしまうので、場合によってはスッキリさせたいと考える方もいるのではないのでしょうか?

複雑なアニメーションがある場合は、これらのテキストレイヤーをプリコンポーズ化してまとめるというのも一つの方法になりますが、カットまたはフェードのみであればテキストレイヤー内にある「ソーステキスト(Source Text)」を上手く利用することでよりシンプルに作り上げることができます。

Adobe After Effectsにコンポジションを追加し、上部ツールメニューからテキストツールを選択して、文字を入力してみましょう。

今回のチュートリアルではシンプルに「One、Two、Three、Four、Five」のように1秒ずつコンポジション上にあるテキストが変わるような映像を作っていきます。

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これらのテキストは文字に加えて色も変更していきたいのですが、この様なシンプルなアニメーションを作る場合、本来であれば「One」、「Two」、「Three」といったテキストレイヤーを追加し、それぞれの色を変更してレイヤーを重ねていく所ですが、実はソーステキストを使用することで一つのレイヤーで作り上げることができます。

ソーステキストの表示

テキストをタイムラインに追加後、タイムインディケーターを0秒に持っていき、テキストレイヤーの左側に表示されている三角アイコンをクリックし、オプションを展開します。

すると「テキスト」の項目が表示されるので、同じ様に三角アイコンをクリックして「ソーステキスト」を表示させましょう。

キーフレームの追加

ソーステキストはトランスフォーム内にあるオプションと同じ様にキーフレームを追加することができます。

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ストップウォッチアイコンをクリックして0秒にキーフレームを追加します。こちらはイージングなどのキーフレーム補間ができないものになっているので、四角いキーフレームとして表示されます。

今度はタイムインディケーターを1秒に移動させ、コンポジションのテキストをダブルクリックして「Two」に変更します。

同じ様に2秒には「Three」、3秒には「Four」、4秒には「Five」を追加して完成させます。再生してみると一つのテキストレイヤーで複数のテキストを利用できるようになりました。

色やフォントの変更

ソーステキストのキーフレームは表示させる文字のほか、色やフォントといった「文字」の項目にあるオプションを利用することができます。

今回のチュートリアルで例をみてみましょう。タイムインディケーターをTwoからFiveのキーフレームに置き、それぞれ違う色を設定していくと反映されます。

またフォントに関しても同じで、一つのレイヤーで複数のフォントを利用することができます。

こちらは便利な機能ではあるものの、テキストを中央などに表示させる場合はフォントデザインやサイズによってはずれたりコンポジションから離れてしまう場合があるので注意しましょう。

残念ながらソーステキストのキーフレームだけではテキストの位置を設定することはできないので、トランスフォームのキーフレームを使用するか、個別のレイヤーにする必要があります。

ソーステキストを応用した例

複雑なアニメーションは使用できないものの、不透明度を使って映画などで使われるクレジットタイトルを作成することができます。

下の例では先程と同じ方法で「John Doe」、「Michael White」、「Rebecca Smith」という架空の人物名を追加しています。

その後で「トランスフォーム」内にある「不透明度(ショートカット: T)」を選択して、ソーステキストのキーフレーム前後に「0%、100%」そして「100%、0%」のキーフレームをそれぞれ追加し、フェードイン・フェードアウトのトランジションを作成します。

こうすることで複数のテキストレイヤーを使用せず、一つのレイヤーのみで簡単なクレジットタイトルが完成しました。

 

今回紹介したソーステキストは使い方や演出によってはとても便利なツールだとは思いますので、シンプルなアニメーションでサクサクとテキストを追加したい場合などはぜひ使ってみると良いでしょう!

素材のダウンロード

このチュートリアルで使用した素材やプロジェクトファイルは全て上記ボタンからダウンロード可能です。個人プロジェクトはもちろんのこと、商用利用も無料なのでカスタマイズしてプロジェクトに追加してみてください。(コンテンツの使用について詳しく見る)

 

(MIKIO)

MIKIO

小学生から映像制作に興味を持ち、15歳の頃に部活のメンバーと自主映画を制作。後にフィリピン、セブ島に移って現地や海外の企業向けにTVCM、VPといったコマーシャル制作を提供。現在は帰国し、福岡で映像制作などをしています。主に撮影や編集を得意ですが、案件によってはディレクターやプロデューサー行うこともあります。

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